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Python標準ライブラリ
標準ライブラリとは
プログラム本体と一緒に最初からインストールされている便利な機能のセット
です。
Python3.11verでは130以上のモジュールが標準ライブラリに含まれています
ここではその一部を紹介します
文字列・テキスト処理
re:正規表現に使う
文字列の中から、特定のパターンを検索・抽出・置換できる
string:文字列定数と便利機能
アルファベットや数字などの定数、文字列処理の小技が詰まったライブラリ
textwrap:文字列の整形
長い文字列を指定した幅で折り返す、インデントを調整するなどの整形ができる
ファイル・ディレクトリ操作
os:OSとのやり取り
ファイルパス、環境変数、ディレクトリ操作など基本的なOS操作ができる
shutil:ファイルやフォルダのコピー・削除
1ファイルやディレクトリのコピー、移動、削除など高レベルな操作ができる
pathlib:モダンなファイルパス操作
オブジェクト指向でパス操作ができる、最近推奨されている方法
データの保存・構造化
json:JSON*1の読み書き
Pythonの辞書リストを、JSON形式の文字列と相互変換できるライブラリ
csv:CSV(Comma-Separated-Value)ファイルの読み書き
カンマ区切りのテキスト(CSV)を読み書きできる
pickle:Python専用のデータ保存
Pythonのオブジェクトを丸ごと保存、読み込みできる。安全でないファイルを読み込むと危険なので注意が必要
*1、JSON(JavaScript Object Notation)
データを軽量にやり取りするためのフォーマット。人や他の言語とのやり取りがしやすい
日付と時間
datetime:日付・時刻の操作
現在時刻の取得や、日付の足し算・引き算ができる。実際の「日時」を使う
time:時刻や待機処理
自国の計測や一時停止(スリープ)に使う。秒単位の操作や「待つ」処理
calendar:カレンダーの出力・処理
カレンダー表示や曜日の取得などができる。曜日や月の情報を「調べる」
数学・乱数
math:数学関数
平方根・三角関数・円周率など、基本的な数学処理を行う
random:乱数生成
ランダムな値を生成する。ゲーム、テストデータ作成、シャッフルなどで使用
statistics:基本統計計算
平均や中央値など、統計計算を行う
ネットワーク通信
socket:ソケット通信
TCP/IPを使った通信を行うための低レベルなライブラリ
http.client:HTTP通信
HTTPリクエストを送るための標準ライブラリ
使い方がやや複雑なので外部ライブラリのrequestsを使うことも多い
urllib:URL操作・Webアクセス
URLの読み取り、エンコード、HTTPリクエスト送信などができるライブラリ
ユーティリティ(便利ツール)
やや使い方が難しいが使いこなすと便利なツールです
itertools:イテレータ操作ツール
繰り返し処理を効率よく行うためのライブラリ
functools:関数操作ツール
関数に関する便利な機能を提供するライブラリ
collections:拡張データ型
リストや辞書の便利バージョンが揃っているライブラリ